
天然資源の少ない小国オランダですので、ゴミも資源として早くから注目されてきました。日本に比べてそのわりには分別がユルいようで、近所のおばさんがゴミ袋の中身をチェックして「間違ってる!」と突き返されるなんてことはありませんので、ご心配なく。
出来るだけ分別に協力してねというスタンスなのも、ある程度住民が分別したものを、例えばアムステルダムにあるゴミ処理場 AEB などでも効率よく処理し、電気や熱エネルギーに変えているからなのです。環境や未来を見据えて、よりクリーンなゴミの処理も現代の大きな課題の一つですよね。
市町村や区域によって、ゴミの分別、捨て方も変わってきます。
amsterdam.nl や amstelveen.nl という風に、都市名に .nl (ドット エヌ エル)を付けたものが、お住いの市町村のウェブサイトになります。ほとんどの大都市の公式サイトでは、オランダ語よりも簡略されてるとはいえ、英語対応されていますので、オランダ語で Afval 、英語で Waste で検索していただければ、詳細を調べることができます。
大まかに分けて、日常的に出る生活ゴミは、ガラス、紙、プラスチック、電池は分別して、その他は Restafval (その他のゴミ)として捨ててください。家電や化学薬品、粗大ゴミなどは、住んでいる地区によって、指定日に出したり、電話をして取りにきてもらったりしますが、いずれにせよ住民が利用できるゴミセンターに持ち込むことができます。使用期限が切れている、もしくは使わなかったお薬はゴミ箱に捨てずに、薬局に持って行って処分してもらうようにしてくださいね。

アムステルフェーン市では、2018年よりゴミのリサイクル方針が変わり、専用のカードを持っている住民だけが Restafval コンテナを利用できるシステムが導入されました。2枚に分割できるようになっているゴミ捨てカード(Afvalpas アフファルパス、英語で Waste card)が、各家庭に送られているはずです。1軒に1枚で、近くのゴミコンテナ2つが解錠できるようになっています。
どのコンテナが割り当てられているかはカード送付時の手紙に書いてありますが、こちらの Mijn.afvalwijzer.nl ゴミ案内サイトから調べることもできます。ご自宅の郵便番号と番地を入力してください。
アムステルフェーンの新しいゴミ処理について詳しく知りたい方は、こちらのサイトからご覧ください。
Amstelveen changes from waste to raw-material collection
Afvalstoffenheffing ゴミ処理税
住民登録に基づいて、1年に1回、市役所から納税通知書が届きます。事業をしているなど、人によっては他の課税項目も書かれているかもしれませんが、個人の場合、たいてい Afvalstoffenheffing(ゴミ処理税)のみ書かれていると思います。これは、個人、世帯にかかる税金なので、大家ではなくテナントが支払います。滞納すると、どんどん罰金が増えていきますので、お気を付けください!
【役に立つかもしれないオランダ語】ゴミ編
- Afval(アフファル):ゴミ
- Restafval(レストアフファル):その他のゴミ
- Huisvuil(ハウスファウル):生活ゴミ
- Grofvuil(グロフファウル):粗大ゴミ
- Papier en karton:紙と段ボール
- Glas(グラス):ガラス
- Plastic(プラスティック):プラスチック
- Batterij(バッテライ):電池
- Tuinafval(タウンアフファル):庭のゴミ
- Afvalzak(アフファルザク):ゴミ袋
- Vuilniswagen(ファウルニスワーヘン):ゴミ収集車
- Verzameling(フェルザーメリング):収集
- Afvalbrengstation:(アフファルブレングスタシオン)ゴミ回収センター
- Afvalpas(アフファルパス):ゴミ捨てカード
- Gemeente reiniging:市の清掃課
- Afvalstoffenheffing:ゴミ処理税
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